公共施設やイベント会場で「女性トイレだけが長蛇の列になる」光景は、もはや珍しくありません。
この課題を受け、政府も11月6日からトイレの男女格差や快適性の改善に向けた会議を始動しました。
日常の不便というだけでなく、災害時・避難所での衛生や尊厳にも関わる重要なテーマです。
一見小さな不便に見える問題が、実は防災と深くつながっています。
また、意外な発想のグッズも交えながら、新しいトイレ備蓄の考え方を見ていきましょう。
9割以上の公共トイレで男性便器が多いという現実
公共トイレの調査によると、9割以上の施設で男性便器数が女性より多いことがわかっています。
706カ所の公共トイレを対象にした調査では、男性用便器(小便器を含む)は女性用の約1.76倍。
つまり、トイレ空間全体の便器数では男性が圧倒的に多く、女性だけが長く待たされる構造になっているのです。
背景には、女性のトイレ利用時間が男性の約3倍かかることや、基準の違い(女性は20人に1個、男性は60人に1個の大便器+30人に1個の小便器)などが影響しています。
この「構造的な差」が、行列問題を生む根本的な要因といえます。
大阪万博で感じた「女性トイレの行列」問題

我が家でも、大阪万博に訪れた際、トイレの列の長さに驚かされました。
男性用はスムーズに進む一方で、女性トイレは数十メートルの列ができ、待ち時間は数十分。
特に夏場は暑さや体調への影響も心配で、「これが災害時だったら…」と感じずにはいられませんでした。
こうした光景はイベント会場だけでなく、駅や高速道路のサービスエリアなど全国各地で見られます。
「トイレに行きたくても行けない」状況は、女性にとって深刻なストレスです。
災害時・避難所でさらに深刻化する「トイレ待ち」問題

停電や断水が起きると、真っ先に困るのがトイレです。
避難所では水が使えず、においや衛生状態が悪化しやすくなります。
また、プライバシーが守られない空間では、女性や高齢者が水分を控えることも多く、体調を崩すケースも少なくありません。
「少しの不便」が、「健康を脅かす問題」に変わるのです。
日常のトイレ環境を見直すことは、実は大切な防災の第一歩といえます。
政府が動き出したトイレ格差の是正
こうした現状を受け、政府は11月6日から「女性トイレの行列対策」に関する会議を開始しました。
公共施設の設計基準を見直し、男女のトイレ比率をより現実的にすることや、ユニバーサルトイレの増設などが検討されています。
トイレは快適性の問題にとどまらず、安心と尊厳を守る社会基盤でもあります。
こうした動きが、災害時や避難所のトイレ環境にも広がっていくことを期待したいですね。
衛生と尊厳を守る、“座らず使える”防災トイレグッズとは
政府がトイレ環境の改善に動き出す一方で、個人でもできる備えに注目が集まっています。
そのひとつが、「立ったまま排尿できる補助トイレグッズ」です。
便座に触れずに使えるため衛生的で、災害時や避難所はもちろん、車中泊やアウトドアでも活躍します。
軽量・使い捨てタイプで、非常袋や車内に常備しておくのもおすすめです。
トイレの備えは、衛生を守るだけでなく、不安を減らし安心を増やすための小さな一歩です。
国の取り組みとともに、家庭でも実践できる小さな防災を始めましょう。

車中泊・避難所・介護の現場で活躍する、“携帯用トイレ”という選択肢
非常時や渋滞中、「トイレに行きたいのに使えない…」そんな状況、誰にでも起こり得ます。
水が流せないと衛生面が心配になりますし、特に介護や避難の場では切実な問題です。
そんなとき頼れるのが、踏み台としても使える携帯用トイレ「スツーレ ステップ」です。
トイレ・イス・踏み台・ゴミ箱の4つの機能を備え、ひとつ持っておくと本当に安心。
軽量で丸洗いできるので、清潔に保てるのもポイントです。
折りたたんで車に積んでおけば、災害時はもちろん、介護やアウトドア、釣りなど幅広いシーンで使えます。
「足腰に負担が少ない」「車に常備できて便利」といった声も寄せられています。
まとめ
女性トイレの行列問題は、私たちの生活の中にある「防災」と「衛生」の課題を映し出しています。
政府が動き出した今こそ、公共の場だけでなく家庭のトイレ環境も見直したいところ。
非常時でも安心して使える備えがあれば、心にもゆとりが生まれます。
いざという時の安心のために、少しずつ備えていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今日が、みなさんにとって心穏やかで安心できる一日になりますように。




